育成就労の「同行監査」とは?定期監査との違いをわかりやすく解説

育成就労の「同行監査」とは?定期監査との違いをわかりやすく解説
育成就労制度では、監理支援機関が育成就労実施者に対して、適正な監理を行うことが求められます。
その中で、「定期監査」と「同行監査」は、名前が似ているため混同されやすいものです。
この記事では、両者の違いを簡単に解説します。
1.定期監査とは?
定期監査とは、監理支援機関が育成就労実施者に対して行う監査です。
育成就労実施者が、
認定育成就労計画に沿って育成就労を実施しているか
労働関係法令や出入国関係法令に違反していないか
育成就労外国人が適切な環境で働いているか
その他、育成就労の適正な実施や外国人の保護に問題がないか
などを確認します。
監理支援機関による監査は、原則として3か月に1回以上の頻度で行うことが求められています。
つまり、
監理支援機関 → 育成就労実施者
という関係で行われる監査です。
2.同行監査とは?
同行監査とは、外部監査人が、監理支援機関による監査に同行して、その監査が適切に行われているかを確認するものです。
ポイントは、外部監査人が育成就労実施者に対して、監理支援機関とは別にもう一度監査を行うという意味ではないことです。
イメージとしては、
監理支援機関 → 育成就労実施者
という監査に、
外部監査人が同行して確認する
という仕組みです。
外部監査人による同行監査は、監理支援機関の各事業所につき、年1回以上行うことが求められています。
なお、OTITのQ&Aでは、傘下のすべての育成就労実施者に対して同行する必要はないとされています。
3.定期監査と同行監査の違い
簡単に整理すると、次のようになります。
定期監査 | 同行監査 | |
|---|---|---|
誰が行う? | 監理支援機関 | 外部監査人 |
誰に対する監査? | 育成就労実施者 | 監理支援機関の監査に同行 |
主な目的 | 育成就労の適正な実施を確認 | 監理支援機関の監理・監査が適切か確認 |
頻度 | 原則3か月に1回以上 | 各事業所につき年1回以上 |
関係 | 本体となる監査 | その監査への同行・確認 |
4.なぜ同行監査が必要なのか?
同行監査には、監理支援機関自身の監理業務を外部からチェックするという意味があります。
監理支援機関だけで監査を行っていると、
「本当に適切な監査が行われているのか?」
という問題が生じる可能性があります。
そこで、外部監査人が監理支援機関の監査に同行し、監理支援機関の業務が適切に行われているかを確認します。
つまり、
定期監査=育成就労実施者をチェックする
同行監査=監理支援機関の監理業務を外部からチェックする
と覚えると分かりやすいでしょう。
5.監理支援機関が注意したいポイント
育成就労制度では、監理支援機関に求められる役割が重要になります。
そのため、単に「3か月に1回訪問している」というだけではなく、
何を確認したのか
誰から報告を受けたのか
問題があった場合にどのように対応したのか
監査結果を適切に記録しているか
など、監査を実質的に行っていることが重要です。
また、外部監査人による同行監査にも対応できるよう、日頃から監査記録や関係書類を整理しておくことが大切です。
具体的には、以下のような書類を日頃から整備し、いつでも外部監査人に提示できる状態にしておくことをおすすめします。
監査計画書・年間スケジュール
監査実施報告書(訪問日、確認事項、面談記録を含む)
育成就労外国人への個別ヒアリング記録
是正指導を行った場合の指導内容と改善確認の記録
まとめ
育成就労制度における「定期監査」と「同行監査」は、目的が異なります。
定期監査
→ 監理支援機関が育成就労実施者を監査する
同行監査
→ 外部監査人が、その監理支援機関の監査に同行して確認する
という違いです。
育成就労制度への移行を見据えて、監理支援機関は、定期監査の実施方法だけでなく、外部監査人による同行監査を受けるための体制づくりも早めに進めておくことが重要です。
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OIL行政書士事務所
OIL行政書士事務所では、育成就労制度における外部監査人として、監理支援機関の適正な運営をサポートしています。
岡山県・福山市を中心に対応しています。
